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コラム

アシュタンガヨガを毎日続けると、何が変わる?——15年間の記録。

「続けると変わる」とはよく言うけれど、具体的に何がどう変わるのか。15年間の自分の変化を、できるだけ正直に書いてみようと思います。ポーズがどこまで進んだかより、生活・思考・身体がどう変わったか、という話です。

1〜3年目:しんどくて、でも変わっていった

週6練習が始まって、フルプライマリーを終えてドロップバック、カムアップの練習がはじまった頃のこと。毎朝の練習を終えてお昼を食べると、強烈な眠気が襲ってくる。頭がガーンとしたような感じ。昼間の仕事を終えると毎晩クタクタで、気づいたらベッドに倒れている。正直、結構しんどい毎日でした。

この時期に悟ったのは、「フルパワーで毎日臨むものではない」ということ。アシュタンガヨガは毎日続けることが前提の練習なので、100%で突っ込んでいたら身体が持たない。力の抜き方を、身体で覚えていく時期でもありました。

変化は、じわじわやってきました。まず夜型の生活が完全に終わりました。朝5時に起きることが当たり前になり、夜更かしができない身体になっていった。そして2年ほどかけて、体重が10キロ落ちました。

ここで一つ豆知識を。筋肉量の増加と脂肪の減少が同時に起きると、体重は思ったほど早く落ちません。「続けているのに体重が変わらない」と感じる時期があるとしたら、身体の中では確実に何かが起きています。数字より、身体の感覚を信じてほしいと思います。

3〜7年目:終わりがないと気づいた日

ドロップバックとカムアップが安定し、セカンドシリーズの練習がはじまりました。後屈することしか頭にない日々。それが落ち着いてくると、今度は首への足かけ(エカパーダシルシアサナ、ドゥイパーダシルシアサナ)、そして肘倒立の日々(ピンチャマユラーサナ、カランダバーサナ)がやってくる。

そこで気づくわけです。「あ、これ、終わりがないんだ」と。

早く進もうとすること自体が目的ではない、と悟ると、何かが切り替わりました。今日の練習だけが重要で、昨日も明日も関係ない。その感覚がわかってから、練習がずいぶん楽になりました。

そしてこの思考は、ヨガ以外の場所にも静かに影響しはじめます。当時やっていたサラリーマンの仕事でも、焦りや比較の感覚が薄れていった。「今、目の前のことをやる」という感覚が、日常の基盤になっていきました。

身体の変化としては——なぜか何を食べても太らなくなりました。理由は今もよくわかっていません。

7〜15年目:独りで練習することを覚えた

サードシリーズの練習がはじまったころ、コロナ禍が訪れました。スタジオでの練習ができなくなり、近くのレンタルスペースを借りて、毎日ひとりで練習を続ける日々へ。ポーズは約1年間止まったまま、同じシークエンスを毎日繰り返していました。

やってみてわかったのは、「同じことを毎日やっても、飽きない」ということ。これは自分でも少し驚きでした。練習とはそういうものなのかもしれない、と改めて思いました。

宅練の良さに目覚めてからは、スタジオ練習を再開してからも週1〜2回のペースが続いています。週6でスタジオに通うほうが、ヨガの恩恵を受けられることはわかっている。でも、スタジオを持ち、生徒さんに教えるという今の人生を大切にすると、このペースが今の自分に合っていると感じています。

身体の変化は、サードシリーズのアームバランスの連続で上肢がやや逞しくなったこと。そして内側の変化として——独り時間の価値がより重要になり、他人のことがまったく気にならなくなりました。これが一番大きな変化かもしれません。

おわりに

変化は、早く来ません。でも確実に来ます。

「どこまで進めるか」より「毎日続けられるか」。アシュタンガヨガはそういう練習です。15年やってきて、それだけは自信を持って言えます。

ToMe Yogaでは、毎週土曜9時に「はじめてみようアシュタンガヨガ」を開催しています。まずは一度、のぞきにきてください。

2026/6/2

Tomohiko