column
コラム
ヨガの練習が、乗らなかった時期の話。

毎日こんなことを続けていると言うと「すごいですね」なんてと言われることがありますが、でも正直に言うと、気分が乗らない時期なんて何度もありました。今日はそんな話を。
重なった、三つのしんどさ
セカンドシリーズの練習がはじまって数年が経った頃のことです。
当時勤めていた会社が上場を目指していて、平日の日中がとにかく忙しかった。1日に4〜6社を訪問して提案営業をするようなポジションをやっていて、カフェとタクシーを乗り継ぎながら都内を走り回る毎日。朝の練習を終えてから夜まで、身体も頭もフル回転でした。
そこにセカンドシリーズの後屈や足掛けが重なり、ズーンと腰が痛くなりはじめました。練習が思うようにできない。それでもアシスタントとしてスタジオには行く。自分の練習が満足にできないのに、人の練習を見てアジャストする——正直気持ちが乗らない日が続きました。
「やめたい」というほど強い感情ではなかったけれど、「なんでやっているんだろう」という感覚が頭をよぎる時期でした。
先人の言葉を、信じてみた
それでも完全にやめることはありませんでした。
一番の理由は、先生や諸先輩の言葉を信じてみたことです。総じていうと「こういう時期が必ずある、それも練習のうちだ」という言葉になります。そしてケガをしている時期はプライマリーシリーズだけをやるのが一番だ、とも。
言われた通りにやってみると、たしかにそうだった。セカンドシリーズを一時置いて、プライマリーだけに戻す。それだけで身体への負担が変わりました。
こういうことは、動画や本を見ているだけでは学べないと思います。経験を積んだ人の言葉、人から人へ伝わるもの——やはりそこから得られるものが一番大きい。指導者のもとで練習する意味は、ポーズを教わることだけではないのだと、この時期に改めて感じました。
仕事を変えたら、腰痛が治った
しばらくして、仕事が変わりました。
するとあっという間に、腰痛が消えました。あの激務の日々が身体に与えていた影響が、それでよくわかった。ヨガの練習だけの問題ではなかったのです。身体は、生活環境やストレスに正直です。練習が乗らない時期には、ヨガ以外のところに原因があることも少なくない。
振り返ると、あの時期も続けていてよかったと思います。やめていたら、きっと今はなかった。
乗らない時期は、誰にでもあります。
大切なのは、やめないこと。完璧にこなすことより、なんとなくでも続けること。そしてできれば、信頼できる先生の言葉を手元に持っておくこと。
それがあるだけで、しんどい時期の乗り越え方が変わってきます。
2026/6/21
Tomohiko