column
コラム
もう一度、マットの上で 第3回 「マイソールスタイルって、結局自己流で放置されるんじゃ?」

聞きたいことがあったのに、聞けなかった! そんな経験があるなら、この回はきっとあなたのためのものです。このコラムは、かつてアシュタンガヨガに触れたことがある方(もしくは理由があって止めてしまった方)、気になっているけど一歩が踏み出せずにいる方に向けて書いています。
「マイソールスタイルって、結局ひとりで勝手にやるだけで、放置されるんじゃないの。。」——初めての方にも、経験のある方にも、そう感じた瞬間があるのではないでしょうか。第3回は、この不安について、僕のアジャストの考え方も交えながらお話ししてみたいと思います。
マイソールスタイルって、そもそも何?
マイソールスタイルは、先生の指示やポーズデモに合わせて全員が同じように動くのではなく、一人ひとりが自分のペースで練習し、先生がスタジオ内を回りながら、それぞれの様子を見てアジャストしていくスタイルです。
ここで大事なのは、「自己流」と「自分のペース」は違う、ということです。自分のペースで進めながらも、必要なところには先生の目と手が入る。第2回コラムでお話しした「自分の声に従う」練習が、先生という伴走者がいる中で成り立つ場所、と言ってもいいかもしれません。
「放置されそう」と感じる場面
とはいえ、放置されそうという不安には、理由があると思います。たとえばこんな声を耳にします。
大きなスタジオだと生徒さんがたくさんいて、なんだか緊張してしまう。
相談したいことがあっても、先生やアシスタントが忙しそうで、なかなか声をかけられない。
練習のあと、ゆっくり先生や他の生徒さんとお茶でも飲みながら話したいけれど、そういう雰囲気ではない。
これは特定のスタジオの話ではなく、人数や仕組みの上、どうしてもそうなりやすい、ということだと思っています。
ToMe Yogaの場合は、距離が近い
ToMe Yogaのマイソールは、多くても5名、6名が定員です。先生はいつも身近なところにいますので、聞きたいと思ったときに、声をかけられる距離です。
そして練習のあとには、お茶がすぐ出てきます(^.^)
これは、ちょっとした自慢です。
僕のアジャストの考え方
最後に、アジャストについての僕の考え方をお話しさせてください。
まず、アジャストは「強ければ良い」わけでも、「触らなければ良い」わけでもないと思っています。他のスタジオの話を聞くと、強くて痛いと感じるほどの先生もいれば、できるだけ触れずに見守りに徹する先生もいます。それぞれに意図はあるのだと思います。ただ、多すぎても少なすぎても、結局その生徒さんの成長を妨げてしまうのなら、意味がありません。
そしてもうひとつ。先生のアジャストがあるからポーズが成り立つ、という考え方も、僕は違うと思っています。アジャストはあくまで助けであって、ポーズをつくるのは、その人自身です。
その上で、僕のスタイルは、気持ちよく、ストレッチを深める助けになるアジャストを積極的に行うことです。触れてみると、わかることがたくさんあります。緊張しすぎている日、緩みすぎている日。その人の今日の調子を知るためにも、僕は積極的にアジャストを行っています。
もちろん、痛みのある箇所や、故障している部位があれば、事前に教えてください。そこには決して触れません。
慎重な方、不安が強い方には、気持ちよさの延長で、ほんの少し先まで、一緒に行ってみたいと思っています。行き過ぎたと感じたら、すぐに伝えてもらえる関係の中で。
聞きたいことを聞ける場所で、もう一度マットの上に立ってみませんか。放置されない距離で、あなたのペースの練習を、一緒に重ねていきましょう!
Tomohiko